“<掘り出しニュース>「インコ編集長」・タカギタイキチロウさんに聞く
【東京】インコが好きでたまらずに「その良さを伝えたい」と今年6月、会社を辞めて新たな道に踏み出した自称「インコ編集長」のタカギタイキチロウさん(35)。妻と9羽のインコと暮らしながら、インターネットを介した人とのつながりを駆使して、小鳥イベントの開催やインコ柄Tシャツ、インコ短歌集の販売など矢継ぎ早に活動を展開中だ。情熱の源と展望を聞いた。
◇飼って心豊か ポップに発信−−タカギタイキチロウさん(35)
−−インコとの出会いは。
映像制作会社でディレクターをしていて、2年前、小鳥の飼い方のDVDを作る仕事が巡ってきました。撮影のために初めてセキセイインコを飼育し、「なんて可愛い」と感動。表情があって頭も良くて、コミュニケーションが取れる。飛べるし、色も鮮やか。小さいのにプライドも。インコで人生が変わりました。
−−なぜ仕事を辞めたのか。
飼い始めて、インコは世間でちょっと軽く扱われていると知りました。「インコとの暮らしは心豊か」とポップに発信したいと思ったのがきっかけ。テレビなどマスメディアの仕事に個人的な違和感を感じていたこともあり、「新しいことをやろう」と決断した。(簡易ブログの)ツイッターなどソーシャルメディアを通じて、仕事とは違うインコのコミュニティーに属している感覚もありました。
−−そこからの活動は。
「会社を辞めた」とツイッターでつぶやいた瞬間、渋谷のカフェ経営者から「お会いしたい」とメッセージが。その方もインコを飼っていて「うちでイベントをやりましょう」と。それで7月末に「小鳥サミット」を開催しました。インコがテーマの曲を演奏したり、事前に制作したインコ柄Tシャツを発表したり。50人近く集まり、9、10月にも開催しました。
−−Tシャツ作りはどうやって。
ツイッターで知り合ったデザイナー、カメラマンら特技を持つ仲間が集い、背中に本物のインコが止まっているように見えるものを作りました。インコを特集した自分たちのホームページを中心に約300枚売れている。最近、インコの顔をデザインした第2弾も発売。今は生活が成り立つまでいかないが、組織とは異なる新しい仕事のスタイルを追求したい。
買った人からはじかに反応があって新鮮です。ニッチな分野でも交流の場があると、生きているのがちょっと楽しくなる。インコを通じてそういうメディアを作りたい。個人でしかできないフットワークの軽さがあります。<聞き手/社会部・真野森作記者>
◇記者の一言
家でのインタビュー中、インコたちはずっと記者の懐を出入りしたり、頭に止まったり。自由で愛嬌(あいきょう)いっぱいの姿に魅力の一端を感じた。インコを愛する一点でつながった仲間たちと、その都度集まってモノやイベントを作り上げているタカギさん。ご本人も小鳥のように新しい世界を飛び回っているようだ。
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■人物略歴
◇たかぎ・たいきちろう
1975年、兵庫県生まれ、中野区在住。日大芸術学部除籍。24歳で映像制作会社「グループ現代」に入社。今年2月からはインコを題材に短歌を詠み始め、歌人の枡野浩一さんのアドバイスを受けながら、9月に短歌と写真を組み合わせた電子書籍「不義理なインコ」を発表。掲載作は「もしキミがインコだったらゆるすけどインコじゃないし ゆるさないです」など。
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